※総座席数の約30%での配席を予定しています。 チケットは整理番号式で発券し、座席位置は当日劇場にて指定させて頂きます。 (整理番号と座席位置はランダム配置になります。) ※開場は開演の30分前 ※未就学児童入場不可 ※車椅子でのご来場は事前にキューブまでご連絡ください。 ※公開ゲネプロの配信はございません。翌7/12(日)にリーディングアクト「プラン変更 ~名探偵アラータ探偵、最後から7、8番目の冒険~」本公演の無観客生配信、「PRE AFTER CORONA SHOW The Movie」の配信がございます。詳しくは本ページ内の「★配信」をご覧ください。 ※当日券の販売はございません。
「ケラリーノ・サンドロヴィッチ COMMENT」 1 少々長いコメントになりますので興味ある方にだけお読み頂ければ。 新型コロナウィルスがあれして中止になった『欲望のみ』。古田新太を座長としたチームに新たなメンバーを加え、2007年~2016年に同チームで上演した「ナンセンス三部作」とは異なるタイプのコメディを創ろうとした公演でした。 4月下旬に中止が申し渡され、自粛で悶々としていた私は、このチームで「公演の代わりの何か」ができないものかと画策しましたが、コロナ禍の制約の中、頭に浮かぶ案はどれもこれも、時間と労力を費やしてまで実行しようと思えるものではありませんでしたし、それ以前に、自分の仕事ではないように感じました。周囲の演劇人達が早々に発信を連打した様々な試み、すなわちリモートを使った演劇。しかしそれを私が試みたところで、面白いと思えるモノが創れるとは思えなかったのです。それらは演劇のようでいて、決して演劇ではない。「演劇のようなもの」です。「演劇のようなもの」は「演劇のよう」でありながら、私が感じている「演劇の魅力」を何ひとつ擁しない。 この度「PRE AFTER CORONA SHOW」の旗印の下にお届けする2つの作品も「演劇のようなもの」でしかなく、「演劇」と較べられちゃあたまらないのですが、「演劇」ができない時期、「何もしない」という選択肢もある中で、これならやってもよいのではないだろうかと思えた企画であります。やってみました。我々が2020年の春~夏にどんな風に足掻いていたかの記録でもあります。
2 映像作品『PRE AFTER CORONA SHOW The Movie』は、ザックリ言うと「コント集」です。どう反応して良いのか戸惑わせるようなスケッチも混じってますが、これもコントなのです。私が書いたコントと盟友ブルー&スカイが書いたコント、それから太田毅くんと飯田ゆかりさんの書いたコント一本ずつ(別役実氏編纂のコント本に収録)を私が脚色したもの、そして、大倉孝二とブルー&スカイのユニット、ジョンソン&ジャクソンが、やはり中止になってしまった彼らの公演に於いて上演するはずだったコント(大倉が脚本提供クレジットに名を連ねているのはこの為です)。注目の若手ナンセンス劇団「地蔵中毒」主宰の大谷皿屋敷くんにも参加してもらうはずだったのですが、ある大人の事情で叶わず、彼の既製台本から二言だけ台詞を使わせてもらってます、記念に。 コント達は、劇場で収録したり、ロケで映画やドラマのように撮影したり。全6日間の強行撮影でしたが、まさに制約だらけの中、ゲスト出演者含め20名近いキャストとスタッフの皆様の尽力のお陰でヘンテコなモノが出来あがりました。アニメは上田大樹くん、音楽は鈴木光介くんと、いつものメンバーが集結してくれました。上映時間は約100分であります。